ここは野村医院のサイトですから、医療情報、院長ブログ、医院の診療方針などを紹介するのが本来の役割です。
しかし、故郷山添村に60歳になって戻ってきた私は、2019年後半に明らかになった馬尻山のメガソーラー開発計画が、あまりにも環境への影響が大きいために、自然豊な故郷の行く末に強く不安を抱いています。
人々の健康にも大きな影響を及ぼす可能性もありますから、医師として無関心ではおれません。
そのような事情から、野村医院のサイトに、馬尻山への想いや、関連する新聞記事や、関連情報を「馬尻山の環境を憂う」というブログ記事としてアップしていくことにしますので、どうかご了承ください。
メガソーラーが様々な災害を引き起こしているという新聞記事
2020年2月3日の読売新聞朝刊記事。
メガソーラーが、とても迷惑なものであることを、広く知ってもらうために読売新聞がこのような記事を掲載してくれたことに謝意を表したい。
が、読み方によっては、豪雨や台風で多くの太陽光施設が被災して困っているという内容にも受け取れる。
本当に困っているのは、太陽光施設ではなく、その周辺の住民である。
◆メガソーラーによる災害には、土地のずさんな造成工事に起因する災害と、ソーラーパネルや関連機器そのものによる災害の二種類がある。
①前者については、既に私達山添村民は敏感に感じている。
目に余る事態が、隣の都祁(奈良市)や福住(奈良市)、南山城(京都府)で起こっているから。
新聞記事にもあるように、原子力発電に代わるクリーンな発電という触れ込みでもてはやされ、政府も数々の緩和策を講じてメガソーラーの設置を後押ししてきた。がその結果、ずさんな工事が多くて、日本中でとんでもない災害が発生している。何ヘクタール、何十ヘクタールにも及ぶ造成でさえ、建築確認が不要となっているのだから、稚拙な工事で次々と山や岡や田畑が切り刻まれ裸にされて、メガソーラーが建てられている。その周辺で土砂崩れや鉄砲水、河川の濁流、などが起きている。
②後者は、先のブログ(武田恵世先生のご講演動画)でも紹介されているように、ソーラーパネルやコンバーターそのもの破損や火災、漏電などによるものである(このページ最下段にリンク)。
今回の新聞記事にも紹介されている。
未来永劫、私達の頭上に災害の温床として存続することになる!
◆太陽光発電は、けっしてクリーンなものではない。技術的にも不完全なものである。
原子力発電所の事故を受けて、我が国が希望を託すに値するものか?
景観の破壊や様々な災害必至の工事も、もちろん許されるものではありません。
どれほど立派な造成をしたところで、人間の想像・想定を超えた自然災害が、今後危惧されている。
すでに馬尻山のあじさいロードでさえ、大規模に崩落してしまったではないか。
一度壊した景観や自然豊かな馬尻山の環境は、もう戻らない。
それどころか、災害の温床として私達の頭上に永遠に存続することになる。
我々はそれに怯えながらここに住まなければならないのか。