野村医院2周年・発熱外来テント & 新駐車場

発熱外来テント

5月1日、野村医院は2周年を迎えました。

野村医院2周年

5月1日、野村医院は再スタート2周年を迎えました。
曽祖父以来120年以上にわたり地域医療を担ってきましたが、私が2018年5月1日に当院を引き継いで、ちょうど2年です。
これからも初心を忘れずに、山添村の地域医療を担うこと、そして、腎臓病の患者さんに少しでも安心してもらえる医療を提供していきたいと、意を新たにしております。

昨年5月1日、令和元年がスタート(野村医院は一周年)したとき、私は当ブログにおいて下記のように気持ちを綴りました。
『日本の内外には、難しい問題が山積しています。私たちが叡智を集め根気よく取り組めば、どんな困難も克服できると信じています。
気持ちも新たに、良い時代が迎えられるように、平和な世の中を共有できるように、懸命に生きたいと思います。』
あれから一年の間に、身近では馬尻山メガソーラー問題、そして、世界を席巻するコロナ禍が発生し、ますます困難な状況になってきましたが、今も、私はまったく同じ気持ちです。

どうかこれからも野村医院をよろしくお願い申し上げます。

2周年記念事業 患者さんファースト

2周年を迎えるにあたり、二つの大きな事業を起こしました。

①新駐車場設置

旧来の駐車場は県道80号線を挟んだ向かい側にあるので、車を停めて県道を横切らなければなりません。
受診される皆様が高齢化しているうえに、県道の通行量も増加していることから、ずっと危機感をいだいておりました。
交通事故が起こってからでは遅い!
警察に横断歩道設置も求めていますが、実現には至っていません。
そこで、英断! 医院の西側に新しい駐車スペースを確保しました。

新駐車場

4月中旬から工事を開始して、ようやく完成に近づいています(上の写真)。
既に駐車できる状態になっていますが、県道の縁石が撤去できるまでは、使い勝手は良くないと思いますが、
患者さんの安全のために、少しは役立ってくれると期待しています。

②発熱外来テントの設置

コロナは、人々の生活も考え方も、すべてを一変させました。
医療施設に対する人々の気持ちも、変わってしまいました。
本来安心を提供すべき施設だった私達のような医院は、「病気をうつされるかもしれない施設」と見なされかねない状況です。
さらに、他人にうつしてしまうかもしれないと心配して、受診をためらう患者さんもいらっしゃいます。
このような不都合を少しでも緩和するために、写真のような「発熱外来テント」を、医院傍のガレージ内に設置しました。
太洋工業のマック・クイック・シェルターです。

発熱外来の提示

4月30日、夕刻になって「発熱外来」とシールを貼って明示しました。

テント内部

内部は、幅3mx奥行き4mx高さ2m。

これによって、発熱・風邪・咳やタン・のど痛などでお困りの患者さんや、予約なしでいらっしゃった体調不良の患者さんと、
予約診療で受診されている患者さんとを、しっかり分けて診療することが可能となりました。
コロナ禍が強くなりだした2月から、当院では発熱患者さんは11時半以降に診察する方針を打ち出して、「時間のすみわけ」で対処してきましたが、
発熱外来テントは、より確実に「場所のすみわけ」という安全を提供できるようになります。
発熱患者さんも、時間を気にせずに受診していただけるようになります。

設置したばかりの発熱外来テントの運用には試行錯誤が続きそうですが、野村医院が患者さんファーストで診療していることを周知したくて、2周年を迎える本日、紹介させていただきました。

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