奈良県立医科大学に腎臓内科学教室創設

祝・鶴屋和彦先生、奈良県立医科大学腎臓内科教室教授就任

◆先日、奈良市内で行われた鶴屋和彦先生の腎臓内科教授就任祝賀会に参加させていただきました。

☘鶴屋先生は、九州大学医学部において腎臓病の研究と診療、教育に長年携わり、今年奈良県立医科大学に創設された腎臓内科教室の教授に赴任されました。
誠におめでとうございます。鶴屋先生と腎臓内科学教室のこれからの活躍と発展を祈念申し上げます。

☘多くの人は、ここまで読むと、県立医科大学にいままで腎臓内科を専攻する科がなかったのか?と怪訝に思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
従来、奈良県立医科大学は、循環器内科と腎臓内科の研究・教育・診療は、「第一内科」という伝統ある教室を中心に行われてきました。県内はもとより、全国レベル、世界的レベルの研究がおこなわれてきました。
しかし、専門性と競争力を高めていくことを目指した大学の構造改革を受けた第一内科の斎藤能彦教授の英断によって、腎臓内科が第一内科から分離・独立した教室になったのです。来賓として挨拶に立たれた斎藤教授はその経緯をご自身の気持ちを紹介しながら語られました。元来循環器専門である斎藤先生は、「若い腎臓医が第一内科のなかで本当にハッピーに仕事しているかどうか、ずっと自問してきた末の結論だ」とおっしゃったのを拝聴し、私は胸が熱くなりました。ご挨拶の後、割れんばかりの拍手が起こりました。
こんな私も、遠い昔のことですが、橿原に招いていただき斎藤教授のもとで講演させていただいたことがあったので、感慨ひとしお、誰よりも一生懸命に拍手をしてエールを送りました。

☘もちろん、一人の教授が決心したからと言って簡単に物事が進むわけではありません。予算が決まり資金が投じられ、人が活躍するスペースが確保され、人の心と熱意が集まらないと、新しいものは産まれません。奈良県立医科大学では、大改革がまさに進行しているのでしょう。この流れは、他の地方大学にも影響していくと感じました。
全国の多くの医学部では、奈良県立医科大学と同様の状態にあります。それぞれの専門科が独立した状態とはいいがたく、斎藤能彦先生のように心痛めている教授がたくさんいらっしゃることと思います。

☘新しい教室の初代教授になられた鶴屋先生は、奈良で培われてきた腎臓医療と腎臓学をさらに発展させるために、その期待に応えてくださるものと思います。プレッシャーも半端ないでしょうけれど、若さと溢れる才覚で教室を運営させられることでしょう。
私が三重大学に勤めていたころ、先生は九州大学から何回も津にお越しくださいました。また、国公立大学医学部付属病院の透析医療責任者のネットワーク仲間としても付き合いがあったので、奈良県立医科大学とは何の縁もゆかりもない私を就任祝賀会に招待してくださったのだと思います。奈良県の開業医となった私は、感激し喜んで祝賀会に参加させていただきました。

☘沢山の参加者で溢れる祝賀会場に、何人かの旧知を見つけて懐かしい話もすることができました。また、県内の腎臓医療を今まで、そしてこれからも支えていく若い腎臓医の先生方がたくさんいらっしゃって、交流することができましたことは、まさに鶴屋先生の思し召しであり感謝申し上げます。
自分は天理よろづ相談所病院で研修したこともあって、県立医科大学とその関係の先生方とのパイプが乏しかったので、今回は、野村医院診療のためにありがたい機会を得ました。
今後、ますます診療に精を出したいと思っておりますので、どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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