野村医院附属コミュニティ・ハウス「LINGER LONGER」

6月12日に新しいコミュニティ・ハウスがスタートしました。

野村医院は、医療とともに、地域に根差した活動をこころがけています。
そのひとつが、今日の話題・コミュニティ・ハウス「LINGER LONGER」です。

明治30年(1897年)に現在の診療所から約200mほど離れたところに建てられた創設期の診療所(通称オールドクリニック)は、現在も健在です。
この木造の建物に入ると、畳敷きの待合室、高い天井、黒光りした床、気泡の混じったガラス窓の診察室という古風な雰囲気に、多くの皆様が懐かしさや親しみを感じてくださいます。一昨年リノベーションして以来、コンサートや講演会、ヨガ教室などにも活用してきました。

野村医院旧診療所(通称オールドクリニック)の外観です。

コミュニティ・ハウス「LINGER LONGER」は、このオールドクリニックを利用したものです。
去る6月12日から、コミュニティ・ナース研修を受けた担当者Nさんが常駐して、野村医院のコミュニティ・ハウスは始まりました。
Nさんたちが、急激に変化する地域の人々の生活を慮り、自らがこの地区にコミュニティ・ハウスを作りたいと提案してくださったのが事の始まりです。
私は古い診療所の活用方法として、こんなに良い考えはないと賛同し全面的に協力することにしました。

施設の名前は、私がつけさせていただきました。
「LINGER LONGER」は、「より長く留まる」という意味です。
このハウスに来ていただいた人達に、長い時間寛いでもらいたいという気持ちと、地域に属し地域で生きていることが長生きの秘訣だと思っていますので、「地域に、この世に、より長く留まる(長生きする)」という意味を込めたものです。

コミュニティ・ハウスって、なに?

ところで、コミュニティ・ハウスという言葉はまだ聞きなれないという人も多いでしょう。
なにをするところなの?と怪訝に思われているのではないでしょうか。

ウィキペディアの説明「小学校・中学校や既存施設を活用した地方公共団体の施設。生涯学習や地域活動などの身近な場として、また学校等と地域の交流や連携を深める場として、幅広く利用することができる」は、コミュニティ・ハウスのことを端的に表していますが、ひとつだけ誤りを指摘しておきます。
つまり、これでは地方公共団体が主催しているものに限定されるように捉えかねませんが、私はそれは誤った解釈ではないかと考えるのです。

コミュニティとは、一定の地域に居住する人々の集団・共同体・地域社会を意味しますが、地方公共団体はその代名詞ではありません。
ウィキペディアが説くように、コミュニティ・ハウスとは、そこに属する人々が必要とするものや情報を手に入れやすい場所、利用しやすい身近な場所、連携を深める場所だと思います。
そういうものを提供しやすいのが地方公共団体であることは間違いないけれど、地方公共団体主催のものに限る必要はありません。私たちのような個人がコミュニティ・ハウスを営むことがあっても良いでしょう。

そんなコミュニティ・ハウスでなにをするべきなのか、定義もルールもありません。
「その地域が求めること」をするというべきでしょうか。
過疎化が進み、独居高齢者が目立つ我が国の山村は、古き良き習慣や近所付き合いが踏襲されているようでいて、意外に、疎遠な付き合いに陥っていることも少なくありません。個人保護法や個人主義が妙に尊重される風潮が蔓延してしまい、お隣さんのことを実はよく知らないという現状が存在します。

だから、都会だけでなく、私たちのような田舎にもコミュニティ・ハウスが必要なのです。
Nさん曰く、そこに求められているものは、「その地域の人と人を繋ぐ寛ぎの空間」なのです。

ある日のLINGER LONGER

コミュニティ・ハウスLINGER LONGERが目指すもの

コミュニティ・ハウスという言葉を初めて知った人も、これで多少は、私たちが何をしようとしているのかご理解いただけたのではないでしょうか。

山添村は、全国でも先駆けて、コミュニティ・ナースが活躍する地区です。彼女たちが人の繋がりを第一にいろいろと活躍される姿を、私も目の当たりにし注目している一人です。たまたま古い診療所を保有している医療人でありましたから、Nさんたちに賛同しその活動の場を提供することが、野村医院の地域活動にもなると信じて応援していきたいと思っています(あえて言うこともないでしょうけれど、間違っても、ここは野村医院の待合室として皆様をお誘いしているのではありません)。

野村医院LINGER LONGERは、前節にも書いたように、地方公共団体が主催するコミュニティ・ハウスとは一線を画するかもしれませんが、だからこそ、今までにないユニークで自由な視点で地域に必要なことを見極めていきたいと思っています。その活動はまだ緒に就いたばかりです。大いなる可能性を求めてフットワークの良い闊達な活動を展開していきたいと考えておりますので、どうか、皆様のご利用をお待ちしております。

【開催日時】毎週火曜日&金曜日、および 第二・第四水曜日(ただし野村医院が休診の時はお休みです)。
午前9時~正午まで。
【使用料(維持管理のための協力費)】一回200円。一か月500円。
【コミュニティ・ナース、あるいは、地域のボランティアが常駐】
【駐車場は、オールドクリニックの前にありますが、詳しくないひとは野村医院の駐車場をご利用ください。】
【全面禁煙】
【本、卓球台、将棋、塗り絵などもあります】

ここを利用してコミュニティ・ハウスが始まりました。

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