11月14日は、世界糖尿病デーです(別のブログ記事も参照ください)。
野村医院では、この世界糖尿病デー運動に呼応して、積極的に啓発運動に取り組んでいくことにしました。
今年は、ふるさとの山・神野山頂ハイキングを敢行しましたので報告します。
11月10日(土曜日)午後1時に映山紅第二駐車場に、スタッフと患者さんや一般の方々まで、2歳児から75歳までの老若男女総勢25名が集合。
山添村内はもとより、伊賀市・奈良市から参加してくださった方もありました。
午前中は曇天でしたが、午後には快晴に恵まれ絶好の行楽日和となりました。
ウォーキング・インストラクター中窪泰隆氏から、準備体操とノルディックウォーキングの指導を受けた後、いざ出発。
なべくら渓づたいに設置された遊歩道は、ハイキングに最適です。
神野山は標高618mほどですが、なだらかな地形は、初心者も混じる私達のようなグループのハイキングに適しています。
途中、天狗岩でゆっくり休憩をとりましたが、山頂には40~45分ほどで到着しました。
おそらく、消費カロリー200~300Kcalくらいでしょうか(消費量は、性別、年齢、体格、登る山の険しさなどによって異なります)。
鈴鹿回生病院の管理栄養士さんたちが用意してくれた「おからdeしょこら」(67Kcal)と「黒ごまシフォンケーキ」(95Kcal)、
それに山添村春日・北村園提供の和紅茶でティータイム。これらに含まれる食塩は、ほぼ「0.0g」です。
おからやゴマに含まれた食物繊維は、血糖上昇速度を和らげる作用があります。
そんな話を栄養士さんから聞きながら、しばし団欒の時間。
みんなで登ったハイキング、青い空、真っ盛りの紅葉、心地よい風、どこまでも見渡せる景色、参加者の高揚した声、、、
紅茶もお菓子も美味しい~~!
そして、山頂では世界糖尿病デーのシンボルマークである「ブルーサークル」を表現しようと、
みんなで青色のビブスを着用して人の輪を作りました(本稿の全写真は、奥谷博文氏撮影)。
「血糖を下げよう、運動しよう、考えた食事をしよう!」みんなでそう唱えあったのは言うまでもありません。
午後3時頃に下山開始。下り道は、登り以上に気を使います。
しっかり休憩したとはいえ、疲労は隠せませんし気持ちも緩みがちですから。
帰路は弁天池を経由して、伏拝(ふしょうがみ)地区の広大な茶畑の中を通りました。
ここもひとつの山添村を表す絶景といえます。
神野山には、たくさんの歩道があるので、初めてだったらどの道が良いのか迷ってしまうことでしょう。
今回は、この山が大好きで毎日のように散歩している奥坊さんに案内を請いました。
4時前には、無事に集合場所に戻ってくることができました。前述のように個人差がありますが、消費カロリーは400~600Kcal程度だったと推算しています。
万が一の場合に備えて、レクレーション団体保険に加入し、AED装置と低血糖時の応急医療器具、それに、捻挫や怪我にも対応できるよう準備しました。
途中で、お一人の女性が転倒され膝を打撲されましたが、簡単な処置で事なきを得、最後まで歩きとおされました。参加前から風邪気味だった一人の方は、山頂に待機していた野村医院の与作号で下山されました。当院の看護師たちが適切に対応してくれて、何事も大事には至らずに幸いでした。
ハイキングを楽しまれた参加者は、きっと楽しんでくださったことでしょう。
全員の点呼を行い、鍼灸師の奥端英章氏から下肢筋肉のほぐし方を伝授していただき、ハイキングイベントを終了しました。
◆ここに紹介したように他愛もないイベントだったかもしれませんが、こういう行動は決して無駄にはなりません。
参加された人たちには、糖尿病である・ないにかかわらず、日常行動に何らかの変化をもたらすものと期待できるからです。
これこそが、「世界糖尿病デー」が制定された目的であるのです。
糖尿病は、やはり【生活習慣病】なのですから。
多くの方々に助けていただき、初めての啓発イベントを遂行することができました。
この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
いろいろな反省点、改善すべきことがありました。
この経験を生かして、今後も活動していきますので、ますますのご支援をよろしくお願い申し上げます。