ホームページに推薦文を書いて下さった劉薇(リュウ・ウェイ)さん
野村医院のこのオフィシャルサイトに、推薦文が寄稿されているのをご存知ですか?
私にはもったいないこの推薦文は、ヴァイオリニストの劉薇(リュウ・ウェイ)さんが寄せてくださったものです。
慢性腎臓病対策の活動をライフワークにしてきた私が、劉さんと知り合ったのは2013年ころでしょうか。
高名なヴァイオリン奏者であり、彼女が奏でる音楽は、私のように音楽に詳しくない者の心と胸をも震わせました。
劉さんの演奏を初めて聞いた時の衝撃に近い感激が、ずっと心に残っています。
当時すでに彼女は進行した慢性腎不全を患っていて、音楽活動の傍ら、自分で考え工夫した食事療法を続けていらっしゃいました。
「他人任せにしないで、自分で考え行動する」という姿勢は、ヴァイオリン以上に私の琴線に触れました。
彼女の後援会メンバーも、彼女のそんな人柄に惹かれている人が多いようでした。彼女は、周囲の人たちに「元気」を与えるのです。
あの頃、三重県の慢性腎臓病対策の仕事をさせてもらっていた私は、そんな劉さんの養生する姿勢を、多くの患者さんに知ってもらいたくて、
2015年と2016年度の三重県民公開講座「あなたの腎臓を守る」に彼女を招聘し、ヴァイオリン演奏とスピーチをしていただきました。
2016年3月には、翌日津で演奏とスピーチを控えていましたが、山添村ふれあいホールにおいて「春のヴァイオリンコンサート」を開催しました。
山添村の観光協会や教育委員会の協力を得た結果、なんと、500席近くあるホールが満席になりました。
生のヴァイオリンの音に圧倒された人も多く、あの日の感激を今も懐かしく語ってくださる患者さんもいらっしゃいます。
そんな劉さんも、慢性腎不全が進行し尿毒症になってしまい、一時期音楽活動も休止を余儀なくされました。
その後、ご家族の献身的な協力のもと、昨年腎移植を受けた結果、元気を取り戻しました。
今年(2020年)から本格的に音楽活動を復活させていらっしゃいます。
「移植を受けて生まれ変わった」と言う劉さんのこれからどんなに活躍されるのか、とても楽しみにしています。
私は長年慢性腎臓病の診療に携わってきた医師として、また、友人として、これからの活動を応援していくつもりです。
なぜなら、劉さんを見ていると、恩人の言葉を常に思い出すのです。
以前にもIgA腎症を克服した平尾選手の記事の中に紹介したことがありますが、
「病気で人生が決まるのではない、生き方(他人任せにしない人生)がその人の健康(病気)を決める」という今中孝信先生のお言葉を。
劉さんが、また山添村に来て下さいます!
朗報です!
元気になった劉さんが、ふたたび山添村にお越しくださることになりました。
実は、私は仲間と共に、やまぞえ絆リレー2020という山添村独自のスポーツイベントを企画しています。
5月10日は、村の内外から集まったランナーが、手作りの絆トーチを旗印に村内を駆け巡り、
東京五輪での日本人選手の活躍と、山添村と日本と世界の平和と繁栄を、そして、村民の健康と幸福を祈るイベントです。
このイベントにちなんだ記念コンサートでの演奏を打診したら、劉さんは快諾くださったのです。
2016年のコンサート以来、ふれあいホールに集まったたくさんの参加者に、きっと素晴らしい演奏を聞かせてくださるに違いありません。
詳しくは、やまぞえ絆リレー2020の公式ホームページとブログをご覧ください。
記念コンサートは、やまぞえ絆リレー2020に参加される人や当イベントを支えてくださるボランティアへの労いのために開催するのですが、
劉さんの演奏を聴きたい人は、近日中に上記ホームページ上で、コンサートの時間、入場料、曲目、お申し込み方法などを発表しますので、それが公表されたらお申し込みください。