人生百年時代と、ひとは言うけれど、、、

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もはや100歳の長寿者も決して珍しい存在ではない

厚労省の発表によると、全国に100歳以上の長寿の方(センテナリアンcentenarianともいいます)が6万7千人以上に達したそうです。
毎年100歳を迎える人も、2万人以上いらっしゃるらしいから、もはや100歳の長寿者も決して珍しい存在ではないありません。

100歳以上の高齢者数の推移 オレンジで示した女性が、青色で示した男性より圧倒的に多い。

しかし、長寿者は尊敬に値する存在である

私の周囲にも、何人かの女性センテナリアンがいらっしゃいます。さらに長生きして日本一、世界一の長寿者になってほしいです。
90歳以上で野村医院に通院する人も少なくありません。ともに90歳を越えていて、軽トラで畑仕事に出かけるご夫婦もいらっしゃいます。
世界一の長寿社会に、わが国の医療システムや豊かな経済が貢献していることは否定しませんが、

現在百歳前後である皆さんは、”特別な存在”だと考えています。

今年100歳の人は大正7年生まれ、90歳のひとは昭和3年生まれ。小学校には草履で数Kmの山道を歩いて通い、放課後は農業の手伝いをして育った世代。
医療・栄養・経済状態が極端に悪かった戦中戦後を生き延びた世代なのです。
診察させていただきますと、彼らの背中には、ほぼ例外なく、大きなお灸痕がいくつもあります。
それを見るたびに、山添村で彼らの生きてきた時代の厳しさを感じずにはおれません。

こんなブログも書かせてもらいました。お時間があればお読みください。

彼らは「健康エリート」!

診察していても、骨格が違います。血液検査の結果も、長年にわたって腎臓病患者さんの検査を見てきた私は、まるで別の人類かと錯覚するほど違います。
以前に野村医院を手伝ってくださっていた大阪や津の医師が、患者さんの体格や体力が都会の人たちとは異なると思うと、おっしゃってみえたことが今も印象に残っています。
苦しい時代を生き抜いた「健康のエリート達」に見えます。鍛え方が違うのでしょう。
高齢の患者さんに接するとき、時に私は自分自身の不健康さを恥じます。贅肉のついた身体や不真面目な精神を。
戦争に行っていた男性を診察するときは、大袈裟かもしれませんが敬意を払います。気恥ずかしくて、冗談かまして敬礼ごっこするのですが。

本当に人生100年時代が訪れるのか?

最近、高名な科学者や医師が、「これからは人生100年時代だ」とおっしゃるのを違和感を持って聞いています。
そんな甘いものじゃないだろう? 私たちのような昭和30年以降に生まれた世代は、相当に身体と精神を鍛えないと、100歳まで持ち堪えることができないのではないかと危惧しています。
こんな運動不足の身体と弛んだ精神で、これから“健やかな老後”が迎えられるのでしょうか? 体の衰えを感じ始める五十歳代・六十歳代に、将来を見据えて行動を始める必要があります。
100歳まで生きることができなくても良いじゃないかと開き直る人もおありかと思いますが、それでも「健康的な老後」を望まない人はないでしょう。
毎日の診察室で感じていることを書かせていただきました。

詳しくは、下記ウェブサイトをご覧ください。
グラフもこの情報を基に作成されました。
厚生労働省ウェブサイト
グラフイメージは下記の記事から引用させていただきました。
引用元:「シニアガイド」
https://seniorguide.jp/article/1081258.html

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