7月14日(土曜)、東京にて講演します。

来る7月14日(土曜日)午後4時から、院長・野村信介が東京ガーデンパレスにて、医療従事者を対象に講演させていただきます。
私は、三重大学医学部に在職中に、検査部門の登教授らとともに、重炭酸塩濃度を測定する検査試薬の開発に携わりました。
重炭酸塩濃度は、慢性腎不全患者さんの代謝性アシドーシスを評価するためにとても重要な検査なのですが、日本には適切な試薬や検査システムが存在しません。
いえ、存在するのですが、まだ一般的な存在ではありません。
ガイドラインにおいては代謝性アシドーシスを補正することが推奨されているにもかかわらず、適切な検査を実施せずに看過されている現実があります。

私たちが開発した試薬は数年前に東洋紡から上市され次第に各病院で採用されつつありますが、まだまだ認知度は高くありません。
しかし、旧TOSHIBAの臨床検査部門を吸収合併したCANONが本腰を入れてマーケットリサーチしたところ、重炭酸塩濃度測定について知りたいという要望が圧倒的に多く寄せられ、今回の講演会が開催される運びとなりました。

開発に関わった一人として、これほどの要望があったことがとても嬉しく、CANONや東洋紡とともに今回の講演会に協力することを快諾いたしました。
今後、慢性腎臓病患者さんの診療において、代謝性アシドーシスがより広く検査で評価され、治療を受けられる環境が、日本中に整うことを心から願っております。
講演において、私はそんな気持ちを伝えたいと思っています。

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